【コーチ紹介】第二回 バスケットボールクラブ 袴田由貴コーチ 後編

各クラブのコーチにインタビューを行い、ゼブラに入ったきっかけや、どのようなことを考えてコーチングをしているかなどを伺う新企画のコーナー第二弾です。


バスケットボールクラブの由貴コーチの後編をどうぞ。

-ゼブラの今後-

他のミニバスチームには無いクラブチームでいたいと思っています。
試合であっても子どもたちが上手に出来たことを一緒に喜びたいですし、何かコーチだから、という空気感でいるのが嫌で、もちろん子どもたちには挨拶をしっかりとやらせるとか指導はするのですけど礼儀の中にもスタッフ・コーチ陣と仲良くしたいなと言う気持ちが強いですね。
もちろんそれらは他のチームにもあるのかもしれないですけど、ゼブラにしかない空気感と言うか他のチームにはない部分を大切にして行きたいです。

勝つためにこれだけやるということではなく、子どもたちが次につながるバスケットをしてあげたいので、勝ち負けにこだわるのはもちろんなのですけど、それだけではなく内容にこだわって、子どもたちが自信をもって次の中学校というレベルに取り組めるように指導します。
常に子どもたちに話していていることは、まだまだ成長の途中段階なので「これで終わりなのではなくて次があるのだよ」と未来につなげる希望を育てていきたいというのはあります。


-バスケットボールってどんなスポーツですか?-

難しい質問です(笑)。
走るのも大事だったりボール使ってハンドリングやったりシュート打ってみたり、技術的にも体力的にも大変なスポーツだと思います。5人という少ない人数で力を合わせてディフェンスしたりシュート決めるために頑張ったりとあるのですけど、たくさんのメンバーがいる中で5人しか試合に出ることができないってことも、子どもたちの中でも闘争心が芽生える厳しいスポーツではないかと思います。
小学生のミニバスでは10人までは試合に出してくださいってルールがあるのですけど、中学生になれば5人で40分間試合を行なうことも可能ですし、そう言う意味でも厳しいスポーツじゃないかと思います。

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-今後日本バスケットはどうなるでしょう?-

BリーグのTV放映は私も凄く嬉しく思っています。今まではなかなか試合に行ったりすることも見る機会も少なかったので、子どもたちにもTVなどを通じて盗めるプレーは盗みなさいと話をしています。オリンピックで言えば日本女子がかなり頑張ってくれたりしたので皆もかなり身近に感じてくれるようになったと思うのですけど、もう少しTVで放映していただけたらと思います。

NBAもBSでやってはいますけど夜中だったりと、なかなか見られなかったりしますよね。やっぱり見て学ぶのも凄く大事なので、TV放映を始めとして、プロの方々には子どもたちがたくさん観に行ける環境を作ってもらいたいなというのはあります。


-2020東京オリンピックの見通し-

今年の女子は凄かったですし(リオオリンピックBest8)、(出場した)吉田亜沙美選手が私と同じ世代だったりと同じ世代の選手が数多くプロで活躍しているのは凄く刺激になります。
女子だと渡嘉敷来夢選手、町田瑠唯選手らに憧れている子どもは実際にいるので少しでも近づけるように子どもたちの手助けになれるように私も指導頑張りたいなと思います。


-父親である袴田清美コーチについて-

自宅では楽しい父親なのですが、体育館に入ると全然違うというか、信念をもって教えている凄い指導者として私は尊敬しています。

短い言葉で相手に伝わるように言うことが基本なのですけど実際にやると難しかったりするので、どうやって指導すればいいかアドバイスをもらったりしています。本棚にはバスケットの本がたくさんあり、私の知らない所でたくさん勉強していたりとか、大変な努力をして今のポジションにいるのだなと思います。凄い人だなと感じるのは同じ仕事をしているからこそで、父親としても、バスケットのコーチとしても尊敬しています。

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-お父様である袴田コーチの現役の頃を覚えていますか?-

いや全く分からないです。物心ついた時には既に指導者でしたので現役の頃のことは写真でしか見たことが無いです。写真を見ると何か凄いなあと思いました。自分の父親と選手である父親の印象が全く違うので、私の中ではイメージ出来ない感じでした。


-現役の頃のお父さんとバスケをやってみたいと思いますか?-

それは大丈夫です(笑) 
昔の人とお会いして話しを聞く機会があると「お父さんは凄かったのだよ」と言う話しはよく伺うのですけど実際には私は見ていないので、何とも言えないです(笑)。

実は私は父親からは「あの時はこうするのだよ、この時はこうするのだよ」というのは全く教えてもらってないので娘としては教わりたかったという気持ちはあるのですけど、あんまり親が入ってしまうと親の方ばかり見てしまうので、当時はきちんと配慮して考えてくれていたのだなと思います。子どもの頃はこう考えていたけど同じ指導者になって感じることもあるので、改めて凄いなと感じています。


-ゼブラで一緒にバスケットボールやろうよ!-

ゼブラに所属している小学生の時だけでは無くて、進学した中学校の中でも頑張って試合に出て活躍してもらえるよう先のことを考えて、技術的な指導の面では他のチームには負けていないという自信を持ってやっています。
指導のバリエーションは豊富ですし、2017年はチーム登録をすることで試合をするチャンスも増えるでしょう。子どもたちも何が出来て何が出来ないかをより感じて練習に取り組めると思うので、ゼブラに入れば幅広いシュートや、多彩なドリブルを身に付けて中学校に向けて成長出来るのではないかと思っています。

小学校6年生の子はだんだん賢くなるので、ある程度自分が通用するようになるとどうしても「出来るぜ!」みたいな(笑)ちょっと天狗になる部分あるのですけど、でもそれでは中学校に行ったらダメだよということを、改めて感じさせないといけないと思います。

「コーチは皆が上手くなって欲しいからアドバイスをしていますよ、でもそのアドバイスを素直に受け入れて上手になるのかというのは自分たち次第」という話しをしています。いくらこちらが話しても理解して受け入れてくれない限りは次のステップに進めないので、まずは考え方・感じ方を教えています。

中学校に行くと様々な先生がいらっしゃってバスケット経験者だけでなくて未経験で教えてくださっている先生もいらっしゃいます。
そんな環境の中でも皆はバスケットをしなくてはならない以上、自分で意識してやらないと上手くはなりません。全て自分がきっかけなのだよと人のせいにしたりする気持ちだとかも少なからず芽生えてくると思うので、人からの意見を受け入れることを重視して、今は声をかけています。




「話しているうちに訳分かんなくなっちゃった~(笑)」なんておっしゃっていましたが、いえいえご自分の言葉で立派にそして楽しくお話ししていただきました。

袴田由貴コーチありがとうございました!
次回は極真カラテクラブの田中洋一師範代です。お楽しみに!