【コーチ紹介】第六回 バスケットボールクラブ 阿達祥コーチ

ゼブラバスケットボールクラブ、成立学園男子バスケットボール部のアシスタントコーチをやられている阿達祥コーチにお話しを伺いました。


自分自身を実験台にして戦略を立てて指導者になる、そんなことを考えていた学生時代

-バスケットボールとの出会いは?-
小学校5年生ぐらいに体育の授業がきっかけで、バスケットボールクラブに入りました。それまでは球技はサッカーも野球もしたことはありませんでした。本格的に始めたのは中学校に入ってからです。サッカーの山田育也コーチとは3歳違いで中学生の頃、彼がサッカー全国大会で出ているのをTVで観ていました。

-高校は成立学園ですね?-
そうです。赤塚二中3年生の時、試合に袴田コーチが見に来られて成立に誘われました。
中学校の恩師が袴田コーチと知り合いで『うちにいい子がいるよ』と言っていただいたのがきっかけです。

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-高校時代はどんな選手でした?-
ガードというポジションでやらせていただいたのですけど、袴田コーチがリクルートして入ってきた一期生なので意欲的な選手が多く中学とは全く違う雰囲気で面白かったですね。在学中は東京都ベスト4まで行きました。大学でもバスケをやろうと立教大学に進学したところ、監督が袴田コーチの後輩でバスケ運命のつながりを感じました。

-プロになろうと思いました?-
大学生の時は主力メンバーでは無く、プロ選手は現実的では無いことは自分で分かっていて、教員免許も取っていましたし指導者の道を歩もうと思いました。
自分自身を実験台にして戦略を立てて指導者になる、という方法論に興味があり研究していました。そして袴田コーチにまた声をかけられて成立学園に来てアシスタントコーチとしてお手伝いを始めました。もう7年目です。

-当時指導されていた小学一年生が中学生になっていますよね?-
今年2017年3月に卒業した子が中学生になっていたりしますね。バスケットに限らず大きくなってくるのを見るのは嬉しいですね。指導者冥利です。小学時代にゼブラバスケットボールクラブでやって、中学は別だけど高校は成立を選んでくれて戻ってくる。それは嬉しい限りです。


バスケットが好き、バスケットが楽しいと思える環境こそが大切な基礎作り

-成立ゼブラフットボールクラブは基礎スキルの向上が可能だと評判です。-
ミニバスに出ているチームの中には、勝ちにこだわり過ぎて、例えば背の高い子は立っているだけとか、ドリブルするなとか、シュートの下手な子はするなとか、とかの指導をするところもあるそうです。勝つためには必要なのでしょうけど、ゼブラではそうしたことは一切教えないで、下手な子だろうが小さい子だろうが同じスタンスで教えています。
勝つためだけのバスケットを小学生のうちからやってしまうと、可能性が広がらないと自分では思っています。

-阿達コーチがバスケに出会った5年生の時にゼブラがあったら?
例えばドリブル一つにしても小学校の時は高いスキルを持つ指導者はいなかったし、ゼブラのように丁寧に教えてくれるようなクラブは無かったので、ホントに羨ましいなあ、いいなあと思います(笑)。

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-ゼブラの特色って何ですか?
バスケットをやって行くうえで楽しいという根源が無いと続かないので、とにかく「バスケットが好き」「バスケットが楽しい」という基礎づくりをしっかりとやっていることです。小学生は素直な年代なので、純粋な気持ちを無くさないような指導を常に心がけているところもですね。

-どうすればバスケは楽しくなるのですか?
メニューの組み立て方もありますが、指導者が楽しむというのが一番です。
自分もどうやったら楽しませてあげられるか?どのようなメニューにすればいいかとは常に考えます。やはり自分が指導していて楽しくなかったらそのメニューは楽しくないですし、自分が楽しく指導出来れば子どもも楽しい。今はスタッフ全員楽しく指導出来ているので、それもゼブラカラーだと思います。

-子どもは上手くなるから楽しいってことはありますよね?
それはもちろん!シュートが入ったら楽しいですし、自分が目標としていることをクリアしたら楽しい。ドリブルが3回しか出来なかった子が4回出来たら「4回出来たね!」と一緒になって喜んであげたり楽しんであげたりってことはゼブラスタッフ全員やっていることです。


偉大な袴田コーチとそのDNAを受け継ぐ由貴コーチ

-袴田コーチはどんな方でしょう?
一言で言うと厳しさもありながら、面白さも付けてくれる方です。初めてお会いした時からこの人に絶対に付いて行こう、何があっても付いて行こうと思いました。
袴田コーチはバスケット選手、実業団のコーチとしても成功されています。成立学園、ゼブラにおいては、どんなプレーでも細かく指導されています。自分も指導者として一緒にやっているから尚更感じるのですが、選手としての実績があり指導者として超一流のこの人は凄いのだなあとずっと大尊敬しています。

-娘さんである由貴コーチはどうでしょう?
それはもうDNAですね(笑)。幼稚園の教諭もされているので子どもたちの指導は的確ですね。選手のモチベーションを上げるのがとても上手です。それこそ袴田コーチよりも長けているのかと感じるぐらいです(笑)。

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-これからゼブラバスケットボールクラブをどのようにしていきたいですか?
楽しさ面白さは伝えていくクラブでありたいなと思います。そしてゼブラを通じて6年間しっかりと育てた上での中学校カテゴリー含めた一貫指導です。今はU12だけですが、U15のカテゴリーも増やしていきたいですね。   

-阿達コーチ個人の夢は?
夢...(ちょっと考えて)ずっとバスケットを教えているのが一番ですね。子どもたちと携わる、子どもたちをいい方向に指導していく、四六時中その子たちのことを考えているコーチになれたら楽しいかなと思います。憧れの袴田コーチのような指導者になるのが最終的な目標ですね。



物腰が柔らかい優しい阿達コーチですが、バスケの話しになるととても情熱的にお話しをしてくださいました。途中から袴田コーチもインタビュー現場にいらっしゃり和やかに進めることが出来ました。