【コーチ紹介】第七回 極真カラテクラブ 門田一典師範

ゼブラ極真カラテクラブ、普段は成立学園の事務局長を務めていらっしゃいる門田師範にお話をお伺いしました。
空手の師範というので、子供の頃からやってらしたのでは?と思っていたら...

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空手が怖かった!?

-空手との出会いを教えてください


小さい頃当時は柔道が善で空手は悪という漫画やドラマのせいで、空手は怖いというイメージを持っていました。
小学生の時、北区役所の裏手で大人が柔道着のようなものを着て何かやっていたのを見ました。動きがどうも柔道とは違う、今思えば空手の型の練習をやっていたのですが、それが見たこともない突き蹴りや、すごい声の気合に圧倒され、目に焼き付けられました。


学校を卒業して成立学園に勤め始めた時に、高校空手連盟で委員長である秋野先生が空手部を教えており先生にお願いして空手を習い始めました。


-空手を始めたのは社会人になってからなのですね?意外です


そうです。小学生の頃は高跳びをやっていて中学生の頃は、放送陸上という全日本の大会で入賞したこともありました。それで高校生になって陸上部に入ったところ、部員数が少ないので短距離にまわれと400mを主にやっていました。
個人競技ということで空手は自分にすごく合っていると思いましたけど、生徒と一緒にやるのは恥ずかしさもあったので、外部を探したところ、たまたまポスターで見つけた道場が極真空手の道場でした。
それが5月の連休明けでそこから本格的に私の空手は始まりました。23歳の時でした。


毎日稽古をしていたのが認められた、もちろん仕事と両立させて


-そこからどのような修行だったのでしょうか?


5月に入門して10月に審査があり黄帯(6級)になりました。さらに半年後に審査を受けて、緑帯(3級)になりました。私は、試合にも出場していましたし、ほとんど休まず毎日真面目に稽古に参加していたので、昇級するのも早かったのです。毎日仕事と両立しながら稽古していました。
職場の休憩時間に応接室で腕立て伏せを200回やろうと決めて、50回、40回と刻んで15分くらいでやっていました。半年もすると1日で500回出来るようになり、やがて1,000回を目標にしてやっていました。


道場に入って約2年で黒帯が取れたのですけど。稽古が無い日でも壮年部への指導をしたりしていました。そういうところも認められたのだと思います。


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-最近はお茶のCMに、世界一美しい空手家と称されている宇佐美里香さんが起用されたり、小学生の高野万優(まひろ)ちゃんが注目されています。


オリンピックの正式種目に空手が選ばれたりして注目度が上がっているからでしょうね。
東京オリンピックで金メダルをいくつか取れば大ブームになることはもちろん、教育現場に入ってくると見ています。小学校教育に入ると底辺が広がり、ますます盛んになるとおもいます。

でも空手はプロがいない訳ではないですけど、野球やサッカーと違って、非常に少ないのでスポーツ能力が高い人材をそれらにとられてしまうのが難点だと思っています。



基本が大切、そして挨拶が武道の真髄

-ゼブラでは小学生を教えています。


一番小さい子だと3歳がいました。でも4歳からですね。基本的には自分で着替えられてトイレに行けるようになってからです。


-ゼブラカラテとは?


基本を正しく覚えるということ。基本が出来ないと型もキレイに決まらないですし、組手も強くなりません。
柔軟も怪我を防止するという目的からも大切です。例えば蹴りにしても身体が柔らかくないと高く早くは蹴れないので、丁寧にやっています。
身体が固いと苦手になってしまいます。こどものうちに苦手なものがあるとその先に進めなくなってしまいます。あと一番大切なのは挨拶ですね。礼に始まり礼に終わるというのは武道の真髄ですから。そこは間違いなく徹底的にやっていますね。

子供ですから空手だけではなく、サッカー、野球やバスケットなど将来様々な方向に発展できるように基本を大切にしています。それは、基礎体力や精神力を鍛えるということですね。


-合宿にも行っています。


様々な道場が集まってやっています。朝は、6時から稽古を始めて、朝食後にも稽古を行い、そのあとプールに入ったりもします。
楽しくもあり厳しくもありですね。子供たちには壁がなく、すぐに他の道場の子供ちと仲良くなります。


-これからのゼブラをどのような方向に進めていくのでしょうか?


人数的には、もちろん増やしていきたいと思っています。幼稚園クラス、小学校低学年、中学年、高学年と細かくクラス分けをして、中学部も作りたいですね。
きめ細かい指導をするために指導者の人数も増やしたいです。

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空手に対して怖いイメージがあったとは驚きました。大きな体、信念に裏打ちされている強い意志と優しい笑顔。実は北区のグルメにも大変お詳しいお人であります。