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12期生チェコ・ドイツ遠征記⑯『ドイツサッカーの強さを体感!!』編

第十六弾弾『ドイツサッカーの強さを体感!!』です。

さて、現地指導者によるクリニックと昼食を終えて、Berlinerとの試合です。
1試合目前半は、[GK 遠藤 DF 山本・中野・原田・野口き MF 坂口・池田・後藤・野口た FW 小野塚・小堀]で臨みました。試合の方は、ボールを持つ時間は長く、しっかりとボールを回せているような感じでした。しかし、裏を狙いに行く選手や長い距離を走る選手が少なく、相手の前で回しているだけになってしまいました。また、ボールを失ってからの切り替えが遅く、相手の攻撃が自分たちのゴール前まで行かれるシーンが多かったです。最後の所でブロックしたり、遠藤が止めてくれたり、シュートミスをしてくれたので耐えてましたが、21分に失点してしまいました。前半は終始同じ形(相手陣地でボールを回しているが、効果的な縦パスや裏の狙いがなく、カウンターを受けてしまう)でやられてしまいました。
後半は[ GK 遠藤 DF 池田・後藤・中野・山本 MF 野口き・小野塚・原田・長田 FW 山口・萩原]で臨みました。ハーフタイムに、縦パスの意識と裏への狙いを持ってチャレンジする事を伝えました。前半よりは縦への意識が増してましたが、前半と同じような攻撃が続きました。前半に比べ、運動量が落ちてしまい攻撃から守備への切り替えが更に遅くなり、7分・8分と立て続けに失点してしまいます。形は同じなんやけど・・・
しかし、FWの2人の頑張り、前線からのプレスが良く徐々に流れをつかんで行きました。17分に、良い守備からボールを奪い萩原がゴールを決めて1点返します。しかし、そこで安心してしまったのか、18分に失点してしまいました。これがもったいない!!その後は、相手にしっかりとブロックを作られてしまい崩すことが出来ず、1-4で負けてしまいました。

2試合目の前半は、[ GK 山田 DF 山本・中野・原田・野口た MF 坂口・池田・後藤・野口た FW 山口・萩原]で臨みました。この試合も1試合目と同様に、ボールは保持しているけど、相手にやらせれているな!!と言う感じでした。結果としても、2分・8分と失点してしまいました。後半は[ GK 山田 DF 酒井・三上・山口・森 MF 鮎川・大田・阿部・小野塚 FW 栃澤・加藤]で臨みました。この試合は、相手の力が落ちてしまい、1対1で勝てるシーンが多くなり、また、ボール回しにもついてこれないシーンが増えました。必然的に、守備でもボールを奪えるシーンが多くなり、11分栃澤・18分小野塚・21分栃澤・33分加藤と得点を奪う事が出来ました。

この日の相手のサッカーは、『しっかりと守備ブロックを築いて、ボールを奪ったら相手の背後のスペースに早く攻撃する事』が非常に徹底されていました。また、奪ったボールをやみくもにスペースに蹴るのではなく、味方のFWが動き出したスペースにグラウンダーのパスを入れて、そのボールに対して早いサポートから、1タッチ、2タッチで2人3人とボールに関わり崩してきました。動きの形が出来ているので、このショートカウンターを止めるのは非常に苦しみました。また、守備でのボールに対する拘りが強く、球際の強さは流石と言う感じでした。その相手に対して、ゼブラはボールを大事にする意識は強く、自分たちのサッカーを表現しようとしていましたが、近くへのパスが多く、ボールを失わないことが第一優先となってしまい、相手に怖さを与える事が少なかったサイド攻撃は比較的通用していたが、クロスの質、中への飛び込みのタイミングが悪く決定的なシーンを作る事は無かった。この試合で選手の多くは、前を向けるのに前を向く選手が少なく、周りの状況に合わせたプレーではなく、事前に決めたプレーを行っているだけで、それがことごとくミスになっていた。事前にプレーを考える事は良い事だが、状況に合わせてプレー出来る選択肢と判断の変更がもっと必要になる。また、守備においては切り替えが遅く、失ったボールにプレッシャーをかけられず、簡単に前線にボールを配給されていた。まずは、失った瞬間にボールに対して早くプレスをかけ、奪えなくても時間をかけさせなければいけない。また、DFラインのコントロールについてももっと繊細に行わなければいけないだろう。

この日のゲームでは、疲れ、慣れ、などもあってかゲームへの入り方、ゲーム中の姿勢があまり良くなかったと感じた。当然、各々が上手くいかないので雰囲気が悪くなってしまいチームとしての繋がりや、勝つための戦いが出来ていなかったように感じる。また、同じミスの繰り返しで本当に自分たちで学ぼうといているのか??というシーンも多かったのが非常にもったいないゲームであった。まだまだ、お子ちゃまな選手が多く、こう言う悪条件であったとしても『戦う気持ち』や『走る』と言う部分はサッカーに必要不可欠であるので、その部分は波の無いチームにならなければいけない。代表からは「ゼブラの選手の方が考えてプレーしていると思う。ボールを良く動かし相手の隙を探しながらサイドチェンジをしたりしていたので、良い部分もあった。成立のサッカーに拘って追及して行こう。しかし、この試合で足りない部分をしっかりと1人1人感じ、自分のものに出来るように頑張って行きましょう」と言っていただきました。

良い所はある!!通用している部分もある!!しかし、足りない部分が非常に大切な部分であると気づいて、必死に取り組んでほしい。もっともっと出来る!!

つづく・・・