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12期生チェコ・ドイツ遠征記⑰『ドイツ最終戦!!』編

第十七弾『ドイツ最終戦!!』です。

さて、前日はBerlinerとの試合を終えてホテルに帰り夕食を食べ終えた。この日は、朝食後ホテルのすぐ近くのある地元チーム・Westendとの試合であった。このチームは強豪チームとは言えないが、地元に根付いて古くから活動しているみたいだ。グランド施設も素晴らしく、街の小さなクラブでもこんなに素晴らしい施設がある事が、ドイツサッカーの強さを表している、またヨーロッパのサッカーの強さを表しているのだと感じた。

前半は[ GK 遠藤 DF 酒井・中野・原田・山本 MF 阿部・三上・小野塚・加藤 FW 池田・萩原]で臨みました。前日とは違い縦パスがうまく入ったり、裏への意識が高く、攻撃はスムーズに行えました。終始主導権を握り、8分萩原・16分池田・28分加藤・29分池田と得点を重ねました。後半は[ GK 山田 DF 小堀・鮎川・後藤・栃澤 MF 長田・大田(坂口)・森・野口丈 FW 山口・野口聖(永田)]で臨みました。前半同様、しっかりとボールをつなぎ攻撃を仕掛けます。相手の運動量が少なくなり、攻撃されるシーンが少なかったのは、ポゼッションを意識して攻撃するチームとしては非常に良い事でした。後半は、10分野口丈・15分山口・22分山口・24分野口聖・33分後藤と得点を重ねる事が出来ました。

この試合の相手も、前日同様にしっかりと守備ブロックを作り、ボールを奪ったら早くスペースに動き出して、そこにゴールを入れてくると言う形だった。ゴールキックやGKがボールを持った時は、しっかりとビルドアップしてくるのだが、そこには前線からのプレッシャーでボールを奪えるシーンが多かった。こう言う前線からの守備と言うのは、1つの自分たちの形で、海外遠征を通じて出せたと思う。

2014ワールドっカップ優勝国のドイツに行き、優勝国の育成を学べればと思いました。2014ワールドカップ優勝の裏側には、10年前からスタートさせた育成年代に力を入れた事にあると言われています。今回訪れたベルリンでは『戦う姿勢を前面に出し、戦うスタイルである』と言う事でした。『技術は当然大切ですが、ベルリンでは、ゴールを奪う事や、ゴールを守る事、そしてボールを奪うと言う事が何よりも優先される』と言う事でした。数的優位を作って!!とか、ボールを回して!!とかではなく、サッカーの根本の部分であり、非常に大切な部分であると思う。ゲームを行っても、球際の強さや競り合いの強さ、守備の激しさや意識は浸透していました。どこのチームも、しっかりと守備ブロックを作り、奪ったボールをシンプルに攻撃してくる形が多かった。また、攻撃になった時には必ずと言っていい程シュートで終わっていました。多少強引でもシュートで終わる、攻めきる意識が非常に高かったです。本当に、勝負への拘りが強く、シュートを決めるとベンチも含めて全員が本当に嬉しそうに喜びます。この姿勢は、勝つことへの拘りを表していると同時に、サッカーを楽しんでいる証拠だと思う。こういう姿勢や気持ちを学ぶ必要がある。

つづく・・・