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"シンプルの正体"

とうとう5月になりました。新緑眩しい連休の谷間ですが、皆様いかがお過ごしですか。
こんにちは月曜Today!です。

先日、松屋銀座で開催されている「シンプルの正体 ディック・ブルーナのデザイン展」に行ってきました。ディック・ブルーナといえば、"うさこちゃん""ミッフィー"で皆さんご存知だと思いますが、一方で彼はブックデザイナーでもあったわけです。'50年代にはオランダのペーパーバックの表紙などを手掛けていて、これが頗るカッコ良かったりするのです。とくに"メグレ警視"シリーズのものなどのミステリーものの表紙はシンプルで緊張感のなかにもユーモアがあり惹きつけられます。
またブルーナの代名詞とも言うべき、ミッフィーの原画も多数展示されています。ブルーナは彩色されているものでも6色しか使わなかったようです。それがまたシンプルでありながら力強い印象を与えているのだと感じました。展示場にブルーナの創作風景の動画が流れているのですが、ミッフィーのバッテンの口は力強くサッサッと描いているのかと思ったら、「☓」の線をそれぞれ細筆で3~4回丁寧に伸ばして仕上げていて驚きました。シンプルでありながら丁寧に手がけていたのですね。
こういう愛情こもったキャラクターに育ててもらい、幸せな子ども時代を過ごせました。ディック・ブルーナさんありがとう。
「シンプルの正体 ディック・ブルーナのデザイン展」は5月8日までです。愛すべきグッズがたくさん売ってますよ。  Y.F.(5/1)

 

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